ちょうどいいサイズの塾

現在、塾の形態には、主に集団指導、巡回型の個別指導、1対1のマンツーマン指導などがあります。私は、これらのタイプをすべて経験しましたが、それぞれにメリット、デメリットがあります。

 

集団指導は、自分と同じ立場の生徒がたくさん集まっているので、現在の自分の学習レベルがつかみやすく、またライバルの存在などは、勉強の励みにもなります。反面、先生の目は届きにくく、授業についていけなくなったり、友達とのなれ合いに嫌気がさすお子様もいます。

 

先生1人に対して、生徒が3人程度の巡回型個別指導については、個別に質問ができたり、1対1授業より授業料が低く設定されているのはよいのですが、1時間の授業なら、実際に先生と接するのは、単純計算で20分程度です。普段は自分で勉強を進め、わからないところだけを質問するといった積極性がないと、難しい形態になります。

 

先生1人、生徒1人の完全個別指導は、究極的にこれが一番いいのは間違いありません。しかし、費用はとても高くなりますし、すべての教科で優秀な先生についてもらうことは、難しいと思います。

 

すべてにおいて完璧な形態というのはありませんが、それぞれのメリットをできるだけ多く残し、デメリットを減らす、バランスのよいところをとるのがベストになります。
私は、長年の指導経験から、1クラス5人〜10人程度の少人数集団授業が、ちょうどいいサイズで、最も効果が高いという結論に達しました。同じ目的をもった同世代のお子様が、このくらいの人数で集まった時、不思議な緊張感と一体感が生まれます。ちょうど中学、高校の部活動のような感じです。
卒業後何年かたってから、立ち寄って現状報告などをしてくれる元塾生の方がいますが、こういったタイプからの卒業生が多く、塾に対する愛着や満足感が得られていた表れではないかと思っています。

指導方針は「とにかく声に出して言ってみよう」

勉強が得意とは、どのような能力が優れていることを言うのでしょうか。
端的に言えば、物事の理解が早く、より多くを正確に覚えられる能力といえるでしょう。
理解が早いというのは、未知のことがらに出会ったときに、脳内にある、これまでに経験したことがらのネットワークから、説明に必要なパーツを選び出し、素早く自分なりの咀嚼ができるということです。
また、記憶について、最近の研究で分かってきたことは、脳は「覚えられない」のではなく「思い出せない」というのが正しい、つまり記憶のインプットはできても、それを取り出すアウトプットができなくなってしまうというのです。記憶を定着させるには、何度もアウトプット繰り返す必要があるのです。
当塾では、難解な問題を、圧倒的なまでにかみ砕き、つまずきを徹底的に解明し、理解のために足りないパーツを補います。その結果、お子様の脳にスムーズにインプットができます。そして、しつこいほど何度も質問することで、記憶の定着を図ります。その際、解き方をポイントごとに短い言葉にまとめ、その流れを何度も言ってもらいます。言葉は記憶の最強の武器になるのです。